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犬には絶対NG。玉ねぎ中毒を徹底解説。

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玉ねぎ中毒って聞いたことあるけど詳しく知りたい。

こんなお悩みを解決します。

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玉ねぎ中毒とは

玉ねぎは犬にとっては有害な食べ物です。

犬は玉ねぎに含まれる成分を分解する酵素を持っていないため、玉ねぎを食べることで中毒を引き起こします。食べた量やその日の体調によって出る症状は変わりますが、最悪死に至る可能性があります。

原因

玉ねぎには「有機チオ硫酸化合物」という物質が含まれます。

有機チオ硫酸化合物は赤血球を酸化し、ハインツ小体というものを形成します。ハインツ小体ができることによって赤血球が破壊されやすくなり貧血(溶血性貧血)を引き起こします。

症状

  • 貧血
  • 血尿
  • 元気がない
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 発熱
  • 呼吸困難

中でも貧血と血尿は玉ねぎ中毒の特徴的な症状です。
症状は食べてから1~3日ほどで見られ、最悪の場合、死に至る可能性があります。

最初は元気がなくなり、嘔吐・下痢の症状が見られることが多いです。さらに時間がたつと貧血・血尿が出始めます。
貧血になると全身に酸素が行き渡らなくなり全身の活動が止まってしまいます。
血尿が出たときにはかなり多くの玉ねぎを摂取している可能性があり重症です。

危険な摂取量

犬種や個体によって現れる症状に差があります

体重1kgあたり5~10gの玉ねぎの摂取でハインツ小体が形成され、貧血を引き起こします。
一般的には5~10gと言われていますが、少量なめただけで反応が出る子もいます。逆に食べたけどなんともなかったということもあります。
実際に、大型犬で玉ねぎを含む食べ物を食べ、2日後に亡くなった例もあります。

個体差があり、その日の体調によっても変わります。
玉ねぎ中毒は生理反応であり、見た目に症状が現れなくても体内では貧血が起こっている可能性もあります。あえて玉ねぎをあげる必要はないですし、あげないように気を付けましょう。

特に玉ねぎへの感受性の強い犬種があります。柴犬や秋田犬などの日本犬は玉ねぎの感受性が高く中毒を引き起こしやすいです。
有機チオ硫酸化合物は還元型グルタチオンと反応して赤血球を酸化します。日本犬は遺伝的に赤血球内の還元型グルタチオン濃度が高いため、玉ねぎ中毒を引き起こしやすくなっています。

食べてしまったときの対応

なるべく早く動物病院を受診してください
血液検査をすれば貧血を起こしているか確認することができます。
また、早ければ吐かせることもできます。ネット上には吐かせる方法も載っています。しかし、吐かせることもリスクがありますので、ご自宅ではやらずに動物病院に連れて行くようにしましょう。

動物病院を受診するときに伝えたい情報

  • 食べてしまった量
  • いつ頃食べたのか
  • 何を食べたのか
  • いつどのような症状が出たのか

この4つを伝えると診察がスムーズにいきます。
動画や写真が撮れる状況なら症状の動画や嘔吐物の写真などを撮っておくと診察の助けになります。

もあ
玉ねぎを食べたことがわかったら症状の有無に関わらず、動物病院を受診することをおすすめします。

気をつけたいこと

玉ねぎの入った料理

玉ねぎ以外にも注意

今回は玉ねぎ中毒のお話をしましたが、ネギ属の食べ物も玉ねぎと同じように中毒を引き起こす成分を含みます。

長ネギ、ニラ、ニンニク、わけぎ、らっきょう、ノビル、ユリ根、アサツキ などのネギ属の食べ物もあげないように気をつけましょう。

また、ネギ類を触った手で愛犬にあげるものを触ったり、手をなめさせるのもNGです。ネギ類を触ったら必ず手を洗うようにしましょう。

加熱しても分解されない

玉ねぎ中毒を引き起こす成分は加熱しても分解されません。

加熱するとにおいが消え、犬にとっては食べやすくなります。おいしい味付けをされるとなおさらです。誤食する可能性も高まりますので、注意が必要です。

玉ねぎを使った料理も注意

玉ねぎを使った料理は中毒を引き起こす成分が煮汁に溶け出しています。
実際に玉ねぎが入ったみそ汁のキャベツを食べて中毒になった例もあります。
玉ねぎを取り出しても成分は残っています。うっかりあげてしまわないように気をつけましょう。

カレー、シチュー、ハンバーグ、チャーハン、みそ汁、牛丼、餃子、ドレッシングなど、玉ねぎは様々な料理に使われています。玉ねぎが入ったベビーフードを食べてしまったということもありますので要注意です。

まとめ:玉ねぎは犬にとって危険

  • 玉ねぎを食べると貧血を引き起こす
  • 中毒症状は個体差が大きい
  • 玉ねぎを食べてしまったら動物病院を受診する
  • ネギ類はすべてNG
  • 中毒成分は溶け出すため、玉ねぎを含む料理は注意が必要

愛犬の健康を守るためにもあげる食べ物には気をつけたいですね。
万が一食べてしまったり、様子がおかしいと感じたら動物病院を受診しましょう。

  • この記事を書いた人

もあ

犬が大好きな元動物看護師。ペットフーディスト。ホリスティックケアカウンセラー。ペットフードマナー検定合格。 カニンヘン・ダックスフンドのくっきー(15歳)・もか(5歳)と楽しく暮らしています。犬を飼うときに知っておきたい知識や情報を発信しています。 ダックスフンドと暮らして分かった病気や経験についても載せているので参考にしてくださいね。

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