
愛犬が椎間板ヘルニアになってしまった。
そんな時、できる治療はなるべくやってあげたいですよね。
椎間板ヘルニアの治療は薬を使う内科療法や手術が有名ですが、食事でも治療のサポートができます。
もちろん食事だけで椎間板ヘルニアが治ることはありませんが、ヘルニアを治す助けになったり予防にも役に立ちます。
食事内容を意識することで
- 椎間板の回復
- 椎間板を支える筋肉をつける
- 炎症を抑える
このような改善が期待でき、結果として歩けるようになったり、痛みを和らげることができます。
そんな椎間板ヘルニアの治療におすすめの食事を紹介していきます。
椎間板ヘルニア治療用のフードはあるの?

心臓病や腎臓病の療法食のようなフードは椎間板ヘルニアにはありません。
椎間板ヘルニアの治療を食事からサポートするにはいくつかの方法があります。
- フードを変える
- トッピングをする
- サプリメントを使う
椎間板ヘルニア専用の療法食は無いため、フードを変える場合は必要な栄養素が多く入ったフードを選びます。
フードを変えなくてもトッピングやサプリメントを使うことで、手軽に椎間板ヘルニアの治療をサポートする食事を作ることができます。
これから紹介するのは椎間板ヘルニアの治療をサポートする食事についてですが、椎間板ヘルニアの予防にも効果が期待できます。
椎間板ヘルニアのケアにいい栄養素
椎間板ヘルニアは背骨の間の椎間板が変性して飛び出し、脊髄を圧迫する病気です。
椎間板を作っている主成分は水分、コラーゲン、プロテオグリカンで、椎間板を修復するにはこれらの成分を補ってあげるのが1番になります。
コラーゲン
椎間板の主成分であるコラーゲンが不足してくると、椎間板が損傷しやすくなると言われています。
しかし、コラーゲンは摂取してもそのままは利用されません。コラーゲンはタンパク質の一種であるため、吸収するときにアミノ酸に分解されてしまうのです。
コラーゲンはタンパク質とビタミンCからなるため、コラーゲンそのものではなくタンパク質とビタミンCを摂ることでコラーゲンを合成・補給できます。
タンパク質
タンパク質は身体を作るために大切な栄養素です。
椎間板の成分であるコラーゲンの元になるほか、プロテオグリカンの原料もタンパク質です。
椎間板ヘルニアの予防には筋肉をつけることが大切になり、筋肉もタンパク質から作られます。
ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンを作るために必要になります。
アメリカの研究ではビタミンCが椎間板ヘルニアの治療・予防に大きな役割を果たしていることが分かっています。
犬はビタミンCを体内で作ることができますが、遺伝的にその力が弱い子もいるので食事からとってあげるとより良いです。
ビタミンE
ビタミンEは抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミンです。
動脈硬化やがんの原因となる活性酸素を抑制したり、活性酸素によるダメージを修復する働きがあります。
椎間板への嬉しいポイントは椎間板の周りの血行を良くし栄養を供給しやすくします。
椎間板は周りに血管が少なく栄養供給がしづらいため、修復に時間がかかります。
そこでビタミンEによって周囲の血行を良くし栄養を行き渡りやすくさせます。
また、筋肉の血行も良くなり筋肉がつきやすくなります。
ビタミンB12
ビタミンB12は神経を再生させる栄養素です。
椎間板ヘルニアは、神経が圧迫されて傷つくことによって、しびれや麻痺が出ます。
そのため、ビタミンB12は椎間板ヘルニアの治療に有効なことが知られています。
実際にうちの子がヘルニアになった時も、病院でビタミンB剤が処方されました。
椎間板ヘルニアにおすすめのフード
ドッグフードには様々な成分が添加されたものがあります。
その中でも
- 高タンパク
- コンドロイチン
- グルコサミン
これらの成分が含まれているフードがおすすめです。
モグワン

モグワン
はタンパク質が多く含まれているフードです。
タンパク源にはチキンとサーモンが使われており、2種類のタンパク質を使うことで肉だけではとれないDHAやEPAなどの栄養素をとることができます。
さらに関節に良い成分のグルコサミン、コンドロイチン、MSMが配合されています。
和漢みらいのドッグフード

和漢みらいのドッグフード はキノコやウコンなどの和漢植物と植物が持つファイトケミカルを取り入れた薬膳ドッグフードです。
こちらは関節ケアに特化したフードで、関節に良い成分もグルコサミン、コンドロイチン、MSM、プロテオグリカン、コラーゲン、ヒアルロン酸と何種類も入っています。
タンパク源には消化の良い鹿と魚が使われています。
ちょっとあやしい印象ですが東洋医学の考えを取り入れ、体のためを考えられたフードです。
椎間板ヘルニアでは東洋医学である鍼灸治療も取り入れられており、治療効果が見られています。
同じように体の中からサポートするには和漢みらいのドッグフードは効果がありそうです。
手軽にできるトッピングを紹介
椎間板ヘルニアの治療や予防に役立つ栄養素をとれる食材を紹介していきます。
鶏むね肉:タンパク質
タンパク質の補給には鶏肉がおすすめです。
中でもむね肉はカロリーも低く、肥満にもなりにくい食材です。
ブロッコリー:ビタミンC
ブロッコリーはビタミンCが多く含まれており、1年を通して使いやすい野菜です。
ビタミンCは水に溶けやすいためブロッコリーは茹でずにレンジで温めると栄養を逃さずにとることができます。
キウイ:ビタミンC
キウイもビタミンCが豊富な食材です。
キウイは加熱しなくても食べられるため栄養素が壊れる心配がありません。
緑色のキウイとゴールデンキウイではゴールデンキウイの方がビタミンCが約2倍多く入っています。
甘いので好んで食べるわんちゃんも多く、あげやすい食べ物です。
キウイは果物で果糖を多く含むため、ダイエット中の子には向きません。
さつまいも:ビタミンC
ブロッコリー、キウイに比べると含まれる量は少ないですが、さつまいもにもビタミンCが入っています。
熱に弱く水に溶けやすいビタミンCですが、さつまいものビタミンCはデンプンに包まれているため他の食材に比べると熱に強い性質があります。
甘みがあるさつまいもはわんちゃんに人気があります。
さつまいもの中でも干し芋にするとビタミンCが1/3以下になってしまいます。
アーモンド:ビタミンE
ビタミンEは植物油やかぼちゃなどに含まれます。
中でもアーモンドはビタミンEを多く含み手軽にトッピングしやすい食べ物です。
ビタミンEはビタミンCと一緒にとることでビタミンEの酸化を防ぎ、効率的に体に取り入れることができます。
また、ビタミンEは油に溶けやすいため油と一緒にとると吸収率が上がります。
そのままあげるとのど詰まらせる可能性があるため、必ず小さく割ってあげてください。
アーモンドは塩がついていない素焼きタイプを選びましょう。
牛レバー:ビタミンB12
ビタミンB12は野菜類には含まれず、肉類、あさり、しじみ、サバなどに入っている栄養素です。
ビタミンB12は葉酸の代謝と関係があることから葉酸と一緒にとるのがいいとされています。
牛レバーはビタミンB群がバランスよく入っているため効率よく栄養吸収ができます。
ただし注意点もいくつかあります。
牛レバーに含まれるビタミンAはとりすぎると身体の中に蓄積し過剰症になってしまいます。
過剰症になると関節の異常や食欲不振などの症状が出ます。
あげすぎも良くないので週に1~2日のトッピングにしておきましょう。
レバーは脂肪が多くコレステロールも高いため、膵臓が悪い子には向きません。
簡単にトッピングするなら市販のレトルトもおすすめ

犬猫自然食本舗 の「エブリワンシリーズ」は人のご飯のようなレトルトパウチです。
中でも親子丼は卵、鶏肉、おから、雑穀入りで低カロリーながらボリューム満点です。
これをカリカリの上にトッピングするだけで手軽に栄養補給ができますよ。
手作りご飯のほうがいいの?
ドッグフードより手作りごはんの方がいいよと言う人もいますが、正直なところ必要な栄養素を取れればどちらでもいいです。
手作りごはんだと栄養素を偏りなくとるのが難しい部分がありますし、何より手間がかかります。
ドッグフードでは栄養が偏る心配がないため、仕事をしていてなかなか時間の取れない人にはドッグフードがおすすめです。
普段はドッグフードをあげていてもでもドッグフードを減らして野菜をトッピングすればその子に合わせたごはんが手軽に作れます。
飼い主さんの無理のない範囲でライフスタイルにあわせたごはん作りが1番です。
それでも手軽に手作りごはんをあげたいならPETOKOTO FOODS がおすすめです。
PETOKOTO FOODSはフレッシュタイプの総合栄養食で、手作りごはんのような新鮮さがあります。

栄養学専門の獣医師が考えたレシピでAAFCOの基準も満たしているため、これだけで栄養バランスのとれたごはんになります。
効率よく栄養を吸収できるように栄養素が壊れない最低限の加熱のみで真空パック・急速冷凍されているフレッシュなごはんはわんちゃんの食いつきも抜群です。
知識がなくて手作りごはんを作るのは心配な人でも安心してあげることができますね。
治療の助けになるサプリメント
栄養バランスを考えてトッピングをしたいけど毎日やるのは大変…という時はサプリメントを使いましょう。
サプリメントは簡単に栄養素をとることができ、毎日続けやすいのが特徴です。
手軽にあげられる分、あげすぎてしまうと逆に悪影響があるので、パッケージを見て1日に食べる量はしっかり守ってくださいね。
※ アレルギーのある子はかかりつけの獣医師に相談しましょう。
サプリメントの成分
- グルコサミン
軟骨を作ったり関節の柔軟性を高める働きがある - コンドロイチン
軟骨の水分を維持し関節の滑らかな動きに繋がる - MSM(メチルスルフォニルメタン)
コラーゲンを作る成分のひとつ。痛みや炎症を和らげる働きがある - ビタミンC
コラーゲンを作るために必須の栄養素
椎間板ヘルニアにはこれらの成分が有効です。
毎日散歩

入っている成分
グルコサミン、コンドロイチン
毎日散歩はグルコサミンやコンドロイチンが入った関節ケアのサプリメントです。
他にもイミダゾールペプチド、Ⅱ型コラーゲン、プロテオグリカンも入っています。
イミダゾールペプチドは筋肉を健康に保ったり疲労感を軽減する働きがあるため、病気の回復期にとりたい成分です。
コラーゲン・プロテオグリカンは椎間板の主成分なので椎間板の修復にも役立ちます。
毎日散歩には椎間板ヘルニアにも役立つ成分がたくさん入っています。
形は錠剤でわんちゃんが好きなチキン味です。
安全面にも配慮されていて保存料、香料、着色料、化学調味料は一切使用していない体にやさしいサプリメントです。
定期購入すると初回65%OFFになります。
定期購入は1回でも解約でき、30日間の返金保証があるので1回試してみたい場合も定期購入がお得です。
【公式サイト】
犬用サプリ「関節の健康維持に」獣医師がおススメ【毎日散歩 グルコサミン&イミダゾールペプチド】
プロモーション420

入っている成分
グルコサミン、コンドロイチン、MSM、ビタミンC
プロモーションは動物病院でも取り扱いのあるサプリメントです。
グルコサミン、コンドロイチン、MSM、3種類の関節に良い成分が多く含まれています。
1粒でビタミンCまでとれるのが嬉しいですね。
ベーコン風味で好んで食べるわんちゃんも多く、なかなか食べてくれないという悩みがなくなります。
クリアC

入っている成分
ビタミンC
クリアCは天然ローズヒップを粉末状にした天然のビタミンCです。
熱に弱いビタミンCですが、クリアCでは低温殺菌によって粉末化しているので、栄養バランスが崩れず完全なビタミンC複合体として天然のビタミンCの形を残しています。
ビタミンPと酵素を多く含み、オリゴ糖を加えることで体内への吸収率を高めています。
粉末状なのでごはんにふりかけるだけ。粒が苦手な子でも簡単にあげることができます。
原材料はすべて人間用の材料を使用し、防腐剤や着色料は一切使用していません。
アンチノールプラス

先ほど紹介したサプリメントの成分には該当しませんが、おすすめのサプリメントがあります。
アンチノールプラスは関節、皮膚・被毛、心血管、腎臓、神経・認知機能など全身の健康に役立つサプリメントです。
抗炎症作用のあるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
もかも半信半疑で飲み始めましたが、びっくりするくらい効果が出ました。
アンチノールプラスのレビューはこちら ↓
サプリメントはどれも効果が出るまでに時間がかかります。
すぐに治って欲しい気持ちは分かりますが気長に様子を見てくださいね。
まとめ
椎間板ヘルニア治療をサポートする食事
- 椎間板ヘルニア治療に良い食材をトッピングをする
- ドッグフードを変えてみる
モグワン
和漢みらいのドッグフード - サプリメントを使う
毎日散歩
プロモーション420
クリアC
アンチノールプラス
椎間板ヘルニア治療に良い栄養素
- コラーゲン
- タンパク質
鶏むね肉 - ビタミンC
ブロッコリー、キウイ、さつまいも - ビタミンE
アーモンド - ビタミンB12
牛レバー
愛犬が元気に歩けるように、毎日の食事から椎間板ヘルニアの治療・予防をサポートしたいですね。