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絶対に知っておきたい!犬にあげてはいけない食べ物5選

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絶対に知っておきたい!犬にあげてはいけない食べ物5選

愛犬が人のご飯を食べてしまったり盗み食いをしてしまったなんてこともありませんか?

犬が食べてはいけないものを知っておくと万が一のときもスムーズに対応できるようになります。

こちらでは犬が食べてはいけない食べ物を5つご紹介します。

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犬が食べてはいけないもの5選

玉ねぎ

玉ねぎがわんちゃんにとって良くないことは知っている人も多いと思います。

犬は玉ねぎに含まれる成分を分解する酵素を持っていないため、玉ねぎを食べることで中毒を引き起こします。

原因

玉ねぎには「有機チオ硫酸化合物」という物質が含まれます。有機チオ硫酸化合物は赤血球を酸化し、ハインツ小体というものを形成します。ハインツ小体ができることによって赤血球が破壊されやすくなり貧血を引き起こします。

症状

・貧血

・血尿

・嘔吐

・下痢

・発熱

・呼吸困難

中でも貧血と血尿は玉ねぎ中毒の特徴的な症状です。

症状は食べてから1~3日ほどで見られ、最悪の場合、死に至る可能性があります。玉ねぎを食べてしまった直後は元気でも数日は気を付けて様子を見てあげましょう。

これらの症状は玉ねぎと同じネギ類でも見られます。
ネギ、ニラ、ニンニク、わけぎ、らっきょうなども気を付けましょう。

食べてしまったときの対応

なるべく早く動物病院に相談してください。
早ければ吐かせることもできます。ネット上には吐かせる方法も載っていますが、吐かせることにもリスクがあります。ご自宅ではやらずに動物病院に連れて行くようにしましょう。

チョコレート

おいしいチョコレートも犬では中毒を引き起こします。甘くていいにおいのするチョコレートは犬が欲しがるかもしれません。

魅力的な香りのするチョコレートは盗み食いをしやすい食べ物でもあります。かばんから引っ張り出して食べてしまう例もありますので、保管場所には気を付けたいですね。

原因

チョコレートのカカオに含まれる「テオブロミン」が原因となります。犬はテオブロミンを代謝・分解する能力が低いため、分解に時間がかかります。そのため、大量に摂取すると症状が現れます。犬のテオブロミン中毒量は1kgあたり90~100mgと言われていますが、20mg程でも症状が出る場合もあります。

また、チョコレートの種類によってもテオブロミンの含有量が違うため注意が必要です。

参考

板チョコ1枚に含まれるテオブロミン含有量(板チョコ1枚50g)

ビターチョコレート 250mg前後

ミルクチョコレート 110mg前後

ホワイトチョコレート 3mg以下

例えば、5kg小型犬の場合…

ミルクチョコレート4枚

ビターチョコレート2枚

これだけのチョコレートを食べると中毒症状が出る危険があります。

普通のミルクチョコレートのカカオ含有量は35%ほどですが、今はカカオ70~90%の高カカオチョコレートも増えています。高カカオチョコレートはテオブロミン含有量も多いので要注意です。

もあ
テオブロミンはココアパウダーにも含まれています。

症状

・嘔吐

・下痢

・頻尿

・息が荒くなる

・痙攣

症状は食べてから6~12時間で現れ、進行すると最悪死に至る場合もあります。

チョコレートは脂肪分も多いため、中毒症状のほかに急性膵炎や消化器症状を引き起こす恐れもあります。

食べてしまったときの対応

動物病院に相談してください。
玉ねぎ中毒と同様に早ければ吐かせることも可能です。
動物病院を受診するときは、食べたチョコレートのパッケージや食べた残りを持っていくと分かりやすいです。

ぶどう

ぶどうは犬にとっては危険です。

パンやお菓子、ジュース等身近に多く使われているので、気を付けたい食材です。

原因

犬でぶどう中毒を引き起こす原因は分かっていません。
ぶどうに付着した農薬カビ毒、ビタミンD類似物質、ぶどう内の未知成分などが疑われています。

症状

・食欲不振

・元気消失

・嘔吐

・腹痛

・尿が出ない

・急性腎不全

症状は食べてから2~5時間で現れます。24時間ほどで急性腎不全を引き起こし、命を落とす可能性が高まります。

犬が腎障害を引き起こすぶどうの摂取量は1kgあたり11g~32gと言われています。ぶどうの種類や生産環境によっても中毒を引き起こす摂取量が変わってくると考えられています。

しかし、実際にどのくらいの量を摂ると発症するのかはっきりとはわかっていません。

これらの症状は、ぶどうのほかに巨峰、マスカット、レーズン等でも見られます。ぶどう類は気を付けましょう。

食べてしまったときの対応

ぶどうを食べたことがわかったら動物病院に相談してください。
分かっていないことも多い中毒なので、少量でも食べてしまったら動物病院を受診することをおすすめします。
腎臓は体にたまった老廃物や毒素を排出する大切な臓器です。早期発見・治療をすれば治る可能性が高くなります。

アボカド

最近、人気のあるアボカド。人にとっては栄養価の高いアボカドですが、わんちゃんにとっては良くない食材です。

原因

アボカドの含まれる「ペルシン」が中毒を引き起こします。ペルシンはアボカドの葉、皮、種、果肉に含まれており、殺菌作用がある成分です。特にアボカドの皮や種に多く含まれていると言われています。

人には無害ですが、犬や猫、鳥など多くの動物に有毒だと分かっています。特に鳥への毒性が強く、摂取してから数時間で死に至ったという報告もあります。

しかし、中毒のメカニズムや毒性を引き起こす摂取量など分かっていないことが多いのが現状です。アボカドの種類によってもペルシン含有量が異なり、日本で多く販売されているグアテマラ産のアボカドはペルシン含有率が高いと言われています。

症状

・嘔吐

・下痢

・呼吸困難

・痙攣

アボカドを食べてから1~3日で症状が出始めます。
アボカドは脂肪分も多いため、中毒症状のほかに急性膵炎や消化器症状を引き起こす恐れもあります。
また、誤って種を食べてしまうと、のどに詰まらせたり腸閉塞を引き起こしたりする可能性もあります。

食べてしまったときの対応

少量の摂取では症状が出ないことがあります。慌てて病院に行く必要はありませんが、少し気をつけて様子を見てください。
体調や体質によっては中毒を引き起こしやすい子もいます。少しでもいつもと違う様子が見られたら動物病院に相談しましょう。

いつ、どのくらい食べたのか、その時の状況をメモしておくといざ病院に連れて行くとなった時に役に立ちます。
大量に食べてしまったり、種や皮を食べてしまった場合は、動物病院を受診しましょう。

キシリトール

キシリトールはガムやキャンディ、クッキーなどに含まれる甘味料です。

キシリトールは犬には有害であり、誤食が多い気をつけたい食べ物です。

原因

犬ではキシリトールを摂取すると大量のインスリンが放出されます。放出されるインスリン量は他の糖を摂取した時の6倍になります。その結果、急激に血糖値が下がり、低血糖を引き起こします。低血糖になると命の危険があります。

犬では体重1kgあたり0.1gの摂取で中毒症状を引き起こす可能性があります。

参考

市販のガムのキシリトール含有量(1粒あたり)

XYLITOL         0.5g

XYLISH      0.5g

Pos-Ca       0.3g

CloretsXP     0.04g

ReCALDENT   0.03g

例えば、体重5kgの小型犬では、ガム1粒で中毒症状を引き起こす危険があります。

歯みがき粉をなめてしまった場合は?

歯みがき粉はガムに比べるとキシリトール含有量が少ないものが多いです。パッケージを確認し、キシリトール含有量を確認してください。少量なめた程度でしたら、少し様子を見てあげるといいでしょう。

症状

・嘔吐

・下痢

・ふらつき

・痙攣

30分ほどで症状が現れます。低血糖は命に関わりますので、なるべく早めの対応が必要になります。
また、肝障害を引き起こす可能性もありますが、メカニズムはまだ分かっていません。

食べてしまったときの対応

キシリトールを食べてしまったら、できるだけ早く動物病院を受診してください。
キシリトールは吸収が早いですが、30分以内であれば吐かせることもできます。

まとめ:正しい知識を身につけよう

ここまで犬が食べてはいけない食べ物を5つ紹介しました。

1、玉ねぎ

2、チョコレート

3、ぶどう

4、アボカド

5、キシリトール

どれも摂取量によっては死に至る可能性がある食材です。

食べ物に対する反応は個体差が大きく、体調によっても変わってきます。

うちの子は大丈夫だから…と思わずに、危険な食材はわんちゃんの手が届かないところに置いておきましょう。

もし食べてしまったら…

・動物病院に連れていく

・食べてしまった量、状況をメモしておく

・パッケージや食べかけのものがあったら持っていく

・自宅では吐かせない

※自宅で吐かせると誤嚥の危険があります

これらの食べ物はパンやジュース、お菓子等にも使われています。

あげるつもりがなくてもうっかり食べられてしまったということもあります。愛犬が食べてしまわないように気を付けましょう。

  • この記事を書いた人

もあ

犬が大好きな元動物看護師。ペットフーディスト。ホリスティックケアカウンセラー。ペットフードマナー検定合格。 カニンヘン・ダックスフンドのくっきー(15歳)・もか(5歳)と楽しく暮らしています。犬を飼うときに知っておきたい知識や情報を発信しています。 ダックスフンドと暮らして分かった病気や経験についても載せているので参考にしてくださいね。

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