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ドッグフードの選び方は?種類と愛犬に合った選び方を解説

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ドッグフードの選び方は?種類と愛犬に合った選び方を解説

ペットショップに行くと色々な種類のフードが並んでいますよね。

種類がありすぎて何がいいのかわからないくらいです。

目的を持って適切なフードを選ばないと肥満になったり、栄養不足になったりすることがあります。

また、フードを変えることによって気になる症状が改善することもあります。

今回はフード選びに迷ったら見ておきたい、フードを選ぶ基本的なポイントをまとめました。

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ドッグフードの種類

ドッグフードは用途別で4種類に分類されています。

  • 総合栄養食
  • 間食
  • 療法食
  • その他の目的食

総合栄養食

総合栄養食

「総合栄養食」はフードと水だけあれば健康を維持できるフードのことです。

毎日ごはんとして食べるフードが総合栄養食です。それぞれのライフステージで健康を維持するために栄養基準が決まっています。総合栄養食の基準はペットフード公正取引協議会によって決められており、AAFCOの栄養基準が採用されています。

ライフステージによって必要な栄養素が変わるため、総合栄養食では成長段階ごとに必要なフード量がペットフードのパッケージに併記されています。

間食

間食

「間食」はご褒美として限られた量をあげることを目的とした食べ物です。

おやつやガムが含まれます。総合栄養食とは違いおやつなので、あげすぎると肥満の原因になります。食べてもいい量は1日に必要なエネルギーの20%以内に計算されています。

療法食

療法食

「療法食」は病気に合わせて作られたペットフードのことです。

特定の病気や健康状態のペットに対して栄養面でサポートすることが目的です。

例えば、腎臓病用の療法食では腎臓への負担を減らすためにリン、ナトリウム、タンパク質が少なくなっています。タンパク質は筋肉や組織の源になります。不足すると体の機能が低下し痩せてくる、免疫力が低下するといった症状が現れます。

療法食はネット上でも売っていますが、栄養素が偏っているので獣医師の指示のもとであげることが望ましいです。病気でないのに療法食をあげると栄養不足になったり病気を発症したりすることがあります。

その他の目的食

その他目的食

「その他の療法食」は「総合栄養食」「間食」「療法食」以外のペットフードのことです。

サプリメントやふりかけ、総合栄養食でない缶詰やレトルトフード、飲料水が含まれます。

「栄養補完食」「カロリー補給食」「副食」「一般食」と書かれている場合もあります。

これだけでは栄養が偏ってしまうため、必ず一緒にあげる必要のあるフードが記されています。

フードの形状で選ぶ

ペットフードには4つの形状があります。

・ドライ
・ソフトドライ
・セミモイスト
・ウエット

ドライ

フードの水分量が10%程度以下のフードです。

市販されている固形のカリカリがドライフードになります。フードの水分量が多いとカビが生えたりするので、安全性に配慮して水分含有量が決められています。

乾燥しているので保存がきき、あげるときの手間もかかりません。
中にはドライフードを食べない子もいるので、その場合は嗜好性のいい他の形状のフードをあげてみましょう。

ソフトドライ、セミモイスト

フードの水分量が25~35%程度のフードです。

加熱発泡処理によって粒が膨れているものが「ソフトドライ」、加熱発泡処理せずにしっとりしているのが「セミモイスト」です。どちらも水分量は同じです。

固いドライフードが苦手な子や噛む力が弱くなった高齢の子に向いています。ドライフードに比べて匂いが強いので食いつきがいいフードです。

注意点としてはドライフードに比べ水分量が多くカビが生えやすいので開けたら早めに使い切る必要があります。
また、保存のために保存料や酸化防止剤といった添加物が含まれているフードが多くあります。

ウエット

フードの水分量が75%程度で、品質保持のために殺菌工程を経て、パックされているフードです。

缶詰、アルミトレー、レトルトパウチに入ったものがあります。

殺菌されているので開封しなければ長期間の保管ができます。一方で開封したら傷みやすいので早く使い切る必要があります。風味豊かで食欲のない子のトッピングに使ったりもします。

ライフステージに合わせて選ぶ

フードにはライフステージに合わせて5種類に分けられます。

・妊娠期・授乳期用
・幼犬期用
・成犬期用
・高齢期用
・オールステージ

妊娠期・授乳期用

妊娠期・授乳期はかなりのエネルギーを使う時期で、栄養不足になりがちです。栄養不足になると母犬にも子犬にも悪影響があります。

妊娠期や授乳期のフードには「妊娠期・授乳期用」「子犬&母犬用」などの記載があります。

多くのフードは栄養価が高く、高たんぱくのフードになっています。妊娠するとお腹が膨らみ一気に多くのフードを食べられなくなります。回数を増やしてあげる必要が出てくるので消化の良いフードを選ぶことがおすすめです。

幼犬期用

離乳期〜8週齢くらいの成長期に食べるフードです。

パッケージには「子犬用」「パピー用」「グロース」「成長期用」といった記載があります。

成長期は体が一気に成長します。効率的に栄養を摂取できるように高カロリー、高タンパク、高脂肪になっています。

成犬期用

成長期が終わった8週齢〜7歳くらいまで食べるフードです。

「成犬用」「アダルト」「維持期用」と表示されています。

成長期が終わると体の成長も性格も落ち着き始め、消費エネルギーが減ります。体の変化に合わせて成犬期用フードは幼犬期用フードに比べカロリーが抑えられています。成犬になっても幼犬期用フードを食べ続けているとカロリーオーバーで肥満の原因になります。

高齢期用

シニア期になる7歳頃から食べるフードです。

パッケージには「高齢期用」「シニア」「ハイシニア」「エイジングケア」と書かれています。

シニア期は加齢により基礎代謝が落ち運動量も減ります。成犬期に比べ消費エネルギーが減るため、カロリーが低いフードになります。胃腸の機能が低下することもありますので、脂肪も少ないフードが多くなっています。

また、健康状態に合わせて健康にいい成分が添加されています。例えば、高齢になると関節が弱くなります。関節の健康サポートのために骨や関節にいいとされる成分(グルコサミン、コンドロイチンなど)が添加されているフードがあります。

オールステージ

離乳後の幼犬期から高齢期まですべてのライフステージに対応したフードです。

パッケージには「オールステージ用」「全成長段階用」と書かれています。

すべてのライフステージで同じフードを使うので、幼犬期→成犬期→高齢期とライフステージが変わるごとにフード量を見直す必要があります。特に幼犬期はカロリーを補うために量を多く食べる必要があります。フードを切り替える必要がないのでフードの切り替えでおなかがゆるくなる子に向いています。多頭飼いしている家でもフードを分ける必要がないので重宝します。

悩み・症状に合わせて選ぶ

悩みや症状に合わせたフードも選ぶ指標のひとつになります。
気になる症状や悩みに合わせたフードには豊富な種類があります。今回は代表的なものをご紹介します。

体重管理

「運動量が少ない」「ダイエットをしたい」といった悩みを持ったわんちゃん向けのフードです。

適正体重をキープするためにフード量を減らしたらほかの栄養素が足りなくなることがあります。体重管理用のフードはカロリーを抑え、体を作るタンパク質などの栄養素は必要量摂れるようになっています。またダイエットフードには満腹感を得るために繊維質が多めに入っているフードもあります。

避妊・去勢手術を受けた子はホルモンバランスの変化で食欲が増進したり、基礎代謝が落ちて太りやすくなります。成犬用フードでも太りやすくなるため、体重が気になったら体重管理用のフードを使ってみるのもいいかもしれません。

アレルギー

食物アレルギーのあるわんちゃんはフード選びが大変になります。

食物アレルギーの原因は小麦などの「穀類」、肉や魚などの「動物性タンパク」、「野菜」、「果物」など様々な要因があります。市販のフードは多くの原料を使っています。アレルギーのある子にはできるだけ原材料の種類が少ないフードがおすすめです。また、珍しい食材を使っているフードもおすすめです。

特定の原材料を使用していない「アレルゲンカット」のフードや動物病院には食物アレルギー用の療法食もあります。

気になる症状

気になる症状に合わせてフードを選ぶこともできます。

口臭、涙やけ、抜け毛・フケ、胃腸が弱いなど病気までいかないけどちょっと気になるときにフードの種類を変えることも有効です。体を作っているフードは体調に直結します。使っている原材料によって毛艶が変わったり涙やけが抑えられることもあります。

例えば、涙やけでは消化が良いフードが予防に役立ちます。良質な肉や魚が主原料のフードがおすすめです。

症状の裏には病気が隠れていることも

気になる症状が実は病気のサインだったということもあります。特に尿路結石や腎臓病の場合は療法食を使うことが多くなります。心配な症状があるときはできるだけ飼い主さんが判断せずに動物病院に相談しましょう。

まとめ:特徴を知り愛犬に合ったフードを選ぼう

ペットフードにはさまざまな種類があります。
価格・手間を考えて、1番バランスがいいのはドライタイプの総合栄養食です。

間食やその他の目的食はそれだけ与えても栄養が取れません。ドライフードだけでは食べない場合は、ほかのタイプのフードに切り替えたりトッピングをしてみると食べてくれるかもしれません。

愛犬の好みや体質によって選ぶフードが変わります。

「ライフステージ」を前提にどんな付加価値を求めるのかを考えてフードを選んでみてください。

  • この記事を書いた人

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犬が大好きな元動物看護師。ペットフーディスト。ホリスティックケアカウンセラー。ペットフードマナー検定合格。 カニンヘン・ダックスフンドのくっきー(15歳)・もか(5歳)と楽しく暮らしています。犬を飼うときに知っておきたい知識や情報を発信しています。 ダックスフンドと暮らして分かった病気や経験についても載せているので参考にしてくださいね。

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