ダックスフンド

ダックスフンドを飼うなら知っておきたい3つの病気

新しく犬を飼いたいと思っているなら、飼ってから「こんなはずじゃなかった…」とならないためにも、病気のことは知っておきたいですよね。

犬には犬種ごとにかかりやすい病気があります。原因は、品種改良による体形の問題や歴史的背景による遺伝病などさまざまです。

ダックスフンドでかかりやすい病気について見ていきます。

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椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは椎間板が変性して突出し、脊髄を圧迫することで痛みが生じる病気です。首、胸、腰のどこでも発症する可能性があります。

原因

老化、外傷、激しい運動、遺伝など、原因は様々です。
主な原因は老化や遺伝的要因です。

ダックスフンドは遺伝的に椎間板ヘルニアになりやすい犬種です。
軟骨異栄養犬種と言われ、手足が短いことと関係があります。軟骨異栄養犬種は椎間板の変性が早く起こり、若いうちから椎間板ヘルニアになりやすかったり、何ヵ所もの椎間板が同時に変性したりします。

症状

・歩くのを嫌がる
・背中を触ると痛がる
・四肢麻痺
・排泄をコントロールできなくなる

軽度であれば歩くのを嫌がったり、激しい運動をしなくなる程度なので、病気に気がつきにくいです。病気が進行してくると足を引きずって歩いたり、立てなくなったりします。

気になる症状が出たら早めに動物病院を受診することをおすすめします。治療は早ければ早いほど治る確率が高くなります。

治療法

軽度であれば、炎症を抑える薬の投与や安静することによって良くなるのを待ちます。重度の麻痺によって立つことが困難になってくると手術が必要となることが多くなります。椎間板ヘルニアの進行具合によって病院と相談して治療法を決めていきます。

予防法

・激しい運動をしない

階段の上り下りやジャンプなどの激しい運動は避けましょう。椅子に登ったりするのも避けた方が無難です。

・肥満にしない

体重が増えてしまうと体の負担が大きくなります。体重管理をしっかり行い、適切な体重の維持を心がけましょう。

・筋肉をつける

散歩などで筋肉をつけておくと体のしなやかさが増し、ヘルニアになりにくい体になります。適度な運動を心がけましょう。

ポイント

体に負担のかからない生活を送ることが発症の予防になります。

進行性網膜萎縮症

進行性網膜萎縮症は網膜細胞が萎縮して目が見えにくくなり、最終的には失明する病気です。

原因

はっきりとした原因は分かっていません。網膜機能が徐々に障害され、視力が低下していきます。

発症する原因には遺伝があげられます。そして、ダックスフンドは遺伝的に発症しやすい犬種です。遺伝病は若いうちから発症します。早ければ1歳から症状が現れ、6〜7歳頃に目が見えなくなる子が多くなっています。

症状

・目が見えにくくなる
・まっすぐ歩けない
・障害物にぶつかる
・散歩を嫌がる
・おもちゃを追いかけなくなる

目が見えなくなるため、物にぶつかるようになります。外に出るのを嫌がったり、散歩に行っても歩くのがゆっくりになったりします。

家の中では家具の配置や家の構造を覚えていて、目が見えにくくなっていることに気がつかないこともあります。
犬は嗅覚と聴覚に優れているので、見えない部分を他の情報で補います。そのため、初期の段階ではなかなか異常に気づくことができません。日頃からわんちゃんの行動を見ていて、おかしいと思ったら病院に相談してみましょう。

治療法

残念ながら、進行性網膜萎縮症は現段階で手術や投薬などの治療法がありません

サプリメント(ビタミンE、アスタキサンチン)で網膜萎縮の進行を遅らせることができます。サプリメントなので、ものすごく効果が出るという物ではありません。気持ち進行を遅らせるという感覚で使った方がいいと思います。

予防法

遺伝病のため、予防法はありません。

繁殖する時に進行性網膜萎縮症の遺伝子を持った子同士を交配させないことが重要になります。

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外耳炎

外耳炎は耳の入り口〜鼓膜の間(外耳)で炎症が起こる病気です。

原因

外耳炎を引き起こす要因はダニ、細菌、カビ、アトピーなど様々です。
中でもダックスフンドはたれ耳のため、耳の中が蒸れやすく外耳炎を発症しやすい傾向があります。

症状

・耳をかゆがる
・頭を振る
・耳が赤くなっている
・耳垢が溜まっている
・変なにおいがする

外耳炎を引き起こすと耳が炎症を起こすため、かゆくなります。かいてしまうと爪で耳が傷つきさらに悪化してしまいます。かゆがっていて、耳が赤くなっていたら病院を受診しましょう。

また、マラセチアというカビの仲間に感染すると発酵したような独特なにおいがします。マラセチアは、じめっとしたところで繁殖しやすいため、たれ耳の犬種でよくみられます。

治療法

原因にもよりますが、耳を洗浄し、耳の中に薬を入れる点耳薬や抗生物質、抗真菌薬を投与します。

原因を排除しきれないと発症を繰り返すこともあります。治療を進めるとともに原因を見つけて無くすことも大切です。

予防法

耳の中を時々見てあげましょう。汚れていると感じたら見える範囲を拭いてあげるだけでも有効です。特に湿度が高くなる梅雨の時期は要注意です。

予防できることはやろう

椎間板ヘルニアと外耳炎には予防法があります。
普段の生活で少し意識するだけで予防することができます。

一方で、予防していても病気を発症してしまうこともあります。怪しい症状が出始めたら早めに動物病院に相談しましょう。早期発見•早期治療ができると治る確率が格段に上がります。

リスクに備える保険

犬が病院にかかった場合、人とは異なり医療費は全額自己負担となります。
「病気になった時の医療費が不安」という人はペット保険に入るのがおすすめです。
今では多くのメーカーでペット保険を出しています。

アニコム

アニコムは超有名なペット保険メーカーです。いくつかプランがあり、保険料や支払い割合が変わってきます。大体、支払い割合が50%や70%なので自己負担額は5割、3割負担になります。

資料請求は無料でできます。1度読んで検討してみるといいと思います。

ここに注意!

予防医療など、保険によって対象とならない医療費もあります。
入るときによく確認し、本当に入るべきなのか検討する必要があります。

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まとめ

・椎間板ヘルニア
・進行性網膜萎縮症
・外耳炎

ダックスフンドでは以上の病気にかかりやすいと言われています。
これらの病気はかかりやすい傾向があるだけで絶対にかかるわけではありません。

病気が不安ならペット保険という備えもあります。正しい知識を持ってわんこと楽しく暮らしたいですね。

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  • この記事を書いた人

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犬が大好きな元動物看護師。ペットフードマナー検定合格。ペットフーディスト、ホリスティックケアカウンセラー勉強中。 カニンヘン・ダックスフンドのくっきー(14歳)・もか(4歳)と楽しい毎日を過ごしています。犬や犬好きな人の役に立つことを発信していきます。

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