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安心できるドッグフードの選び方は?4つのポイントを解説

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安心できるドッグフードの選び方は?4つのポイントを解説

ペットショップに行くと色々な種類のフードが並んでいます。

種類がありすぎて何がいいのかわからないくらいです。

わたしはこれまで値段とネームバリューからなんとなくフードを決めていました。

しかし日本のペットフードの現状を知ったら何も考えずにフードを買うことが怖くなりました。フードを買うときに知識があれば避けられることもあります。

そこで安全なフードを選ぶために参考となるポイントをまとめました。

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ドッグフードを選ぶポイントは4つ

安全なフードを選ぶためのポイントは大きく4つあります。

それぞれについて解説していきます。

原材料名を確認する

ペットフードには必ず「原材料名」が書かれています。

原材料名を見ると安心できるフードと不安が残るフードを見分けることができます。

愛犬にあげるフードを選ぶときは原材料名を読むようにしましょう

チェックポイント

  • 原材料の質
  • 原料の割合
  • 合成添加物の有無

原材料の質

具体的な品名をイメージできる

原材料表示を見るときは表示の具体性を見ます。

原材料名を見て具体的なものをイメージできる書き方が好ましいです。

例えば、「チキン」「ビーフ」は見れば「鶏肉」や「牛肉」だと想像がつきます。

一方で「肉類」「副産物」では肉類って何の肉なのか、副産物って何?と疑問が残ります。

原材料名のあいまいな表示は正確な名称を書けない(書きたくない)原材料を使っているのかもしれません。

シンプルな原材料名が書かれているフードが安心です。

メーカーのホームページも参考に

原材料名を見ただけで分からないものは、製造メーカーのホームページを見ると書いてあることもあります。

シンプルな原材料名の場合でも、どこから仕入れたのか、肉のどの部位を使っているのか、とさらに具体的な情報が載っていることもあります。

不安が残っているのであれば、1度調べてみるといいですね。メーカーに直接問い合わせても答えてもらえます。

4Dミートは避ける

4Dミートとは以下の頭文字をとって名付けられた言葉です

  • Dead(死んだ動物の肉)
  • Dying(死にそうな動物の肉)
  • Diseased(病気にかかった動物の肉)
  • Disabled(障害のある動物の肉)

4Dミートは人間の食用にはできない肉です。
ペットフードでは4Dミートを原料に使われていることがあります。

簡単に説明すると

  • Dead:死んだ動物の肉
    人が食べる肉も死んだ動物の肉です。人が食べる肉は屠殺方法まで厳しく管理されており、屠殺以外で死んだ動物の肉は食用にはできません。事故や動物園で死んだ動物の肉などがこれにあたります。
     
  • Dying:死にそうな動物の肉
    Dyingは病気や事故で瀕死状態の動物の肉です。人では健康な動物しか食用にできません。瀕死状態の動物は4Dミートに利用されます。
     
  • Diseased:病気にかかった動物の肉
    病気にかかった動物は人の食用にはできません。そのまま生かしていても食用にはできないため安楽死され4Dミートになります。病気で死んだ動物も利用されます。
     
  • Disabled:障害のある動物の肉
    障害のある動物も病気の動物と同様に人の食用にはなりません。

4Dミートがペットフードに入っているかは原材料名を見ても確実には分かりません

ペットフードの表示に「4Dミート」という表示はないのです。

4Dミートが使われている可能性があるのは「肉副産物」や「ミール」です。

肉副産物は加工前の内臓など、ミールは肉粉や肉骨粉です。

すべての肉副産物やミールの4Dミートが使われているわけではなく、可能性があるということまでしか分かりません。

現在4Dミートを食べることで犬の健康に影響があるのかは分かっていません

飼い主として気持ち的に嫌だと感じたり、安心とは言い切れない食べ物なのは間違いありません。

原材料の割合

原材料名を見たときに主原料に何が使われているかもポイントになります。

ペットフードの表示は使われている割合が多い順番に表示する決まりがあります。

表示の最初から3番目くらいまでにどんなものが使われているかを確認します。

動物の体は主にタンパク質からできています。

チキンやビーフなどの動物性タンパク質が多く含まれているフードが合っています。

一方で小麦やトウモロコシといった穀類はあまり向いていません。

安価な穀類はフードの原料として多く使われています。

ペットフードで使われている穀類は加熱処理され、デンプンがアルファ化しているのでわんちゃんでも消化できます。

しかし穀類はアレルギーを起こしやすい食べ物です。

皮膚にのかゆみや涙やけ、嘔吐、下痢などを引き起こす心配があります。

また、穀類は糖質を多く含んでいるため太りやすくなります。

ダイエット中のわんちゃんは避けたい原料です。

穀類の中でもトウモロコシはさらに注意が必要です。

トウモロコシには遺伝子組換えされたものがあったり、かさ増しのためにひげや芯などの普通は食べられない部分を使っていることもあります。

ペットフードの表示では遺伝子組換えの表示義務はありませんし、トウモロコシのどの部位を使ったかも分かりません。

このような危険性を知った上で、愛犬にどんな原料のフードを食べてもらいたいのか考えてみるといいかもしれません。

合成添加物の有無

「添加物」と聞くと体に悪いと思われがちですがすべての添加物が悪いわけではありません

添加物の中には大豆や菜種油など天然由来の添加物もあり、天然由来の添加物は人でも古くから使われています。

タンパク質や脂肪を多く含むペットフードは酸化しやすくなります。

フードの酸化や腐敗を抑えるために酸化防止剤や保存料が使われます。これらの添加物にもそれぞれ天然由来のものがあります。

しかしフードの中には必要のない、安全とは言いがたい添加物が使われていることもあります。

安全とは言いがたい合成添加物を摂取すると発がん性があることが確認されています。

ペットフードには添加物まで表示するようになっています。パッケージを確認して不要な添加物は避けたほうが安心です。

安心とは言いがたい添加物

・エトキシキン
・BHA
・BHT
・亜硝酸ナトリウム

これらの添加物はペットフード安全法で使用量が決められています。使用量を決められているということは、制限しないと体に害があるということです。

この添加物を使っているフードを選ばないほうが安心です。

着色料も注意

着色料は人では使用量の制限がありますが、ペットフードでは規制がありません。

着色料の中でもタール色素と言われる合成着色料は発がん性があったり、アレルギーを引き起こす可能性があります。

犬は視覚の優先度が低いので色がついていても食欲には影響しません。犬にとって着色料は不要なのです。

タール色素はペットフードには「赤色2号」「黄色4号」と表示されています。

色の後ろに「◯号」と表示されている着色料は特に避けた方が安心です。

ヒューマングレードの原料

ヒューマングレードとは人が食べられる品質の原材料を使っていることです。

ペットフードはペットフード安全法で原材料の規制がありますが、人の食品衛生法に比べるとかなり緩いのが現状です。

4Dミートや食べられない原材料を使っていることもあります。

そこで人と同じレベルの原材料を使っているから安心できるというアピール文句が登場しました。

明確な基準は決まっていない

ヒューマングレードという言葉が世の中に浸透してきていますが、ヒューマングレードに関する明確な基準や法律はありません

フードメーカーが自己判断で“自称“ヒューマングレードを名乗っています。

明確な基準がない以上、粗悪な原材料を使っていてもヒューマングレードを名乗っているかもしれません。

ヒューマングレードの文言を過信せずあくまでも目安のひとつと考えた方がいいです。

ナチュラルフード

ナチュラルフードとは化学的な合成物や着色料を使用していないフードのことです。

「ペットフードの表示に関する公正競争規約」には、『化学的合成物及び着色料を使用していないものに限り、表示することができる。』と記載されています。

ただし例外があります。

栄養バランスの良いペットフードを作るには食材から摂取しにくいビタミン、ミネラル、アミノ酸などを添加する必要があります。

これらをすべてナチュラルな成分で揃えるのはかなり難しいことです。

そのためビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類のみ化学的合成物を使用していてもそのことが分かるように表示すれば「ナチュラル」と表示できるようになっています。

ナチュラルフードは油脂の酸化防止に「エトキシキン」「BHA」「BHT」の使用が禁止されています

安全とは言いがたい添加物が使われていない点ではナチュラルフードは安心できます。

参考資料:ペットフードの表示に関する公正競争規約

無添加フード

無添加とは特定の添加物が使われていないフードのことです。

無添加と聞くと安心できるイメージですが注意点があります。

無添加と表示ができるのは人工添加物、保存料、着色料、香料のどれかが使われていないフードです。

もし保存料が使われていても、着色料が使われていなければ無添加を名乗ることができるのです。

本当に添加物を使っていないのかは原材料名を確認しなければなりません

落とし穴:完全無添加かどうかはわからない

ペットフード安全法では原材料の製造段階で添加物が使われているものに関しては表示しなくていいことになっています。

例えば、ペットフードにカニカマが使われていて、カニカマに着色料(赤色3号)が使われていてもペットフードには着色料の表示をする必要がありません。

ペットフードに添加物の表示がなくても完全に無添加とは言い切れないのです。

添加物表示の説明(着色料の例)

オーガニックはどうなの?

ナチュラルや無添加に似た表現で「オーガニック」があります。

オーガニックは特定の農薬や薬剤を使用していない原材料で作られているものです。

ナチュラル、無添加は「ペットフードの表示に関する公正競争規約」で規定されていますが、オーガニックに関する文言はありません。

農薬を使っていないペットフードをあげたいのであれば、オーガニックという表示も参考になります。

あくまで原材料の農薬なのでペットフードの品質や安全性については分かりません。

まとめ

フードを選ぶポイント

原材料名を確認
  原材料の質、割合、添加物をチェック
・ヒューマングレードの原材料
・ナチュラルフード
・無添加フード

質の悪い原材料を使っていないことを確認するには原材料名を見ることが1番です。

それでも原材料名からすべての情報が読み取れるわけではありません。

いくつかのポイントを参考にこだわりたい部分を決めて、それに合うフードを調べてみてください。

そうすれば愛犬の安心できるごはんが見つかりますよ。

  • この記事を書いた人

もあ

犬が大好きな元動物看護師。ペットフーディスト。ホリスティックケアカウンセラー。ペットフードマナー検定合格。 カニンヘン・ダックスフンドのくっきー(15歳)・もか(5歳)と楽しく暮らしています。犬を飼うときに知っておきたい知識や情報を発信しています。 ダックスフンドと暮らして分かった病気や経験についても載せているので参考にしてくださいね。

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